【2024年9月最新】文章の校正ができるAIツール8選【無料・有料別】メリットや注意点も解説

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文字を扱うコンテンツを作成する場合に必ず発生する作業として「校正」があります。

校正は文章の不備や誤りをチェックする作業ですが、中には苦手という方も多いと思います。

しかし、人の目でチェックしていた校正作業も、今やAIによって半自動的に可能となっているのはご存知でしょうか?

この記事では「AIで文章を校正できるツール」について紹介し、メリットや注意点を詳しく解説していきます。

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無料で文章の校正ができるAIツール4選【日本語対応】

予算ゼロでも文章校正は十分に対応可能です。中でもおすすめできる無料の日本語対応AI校正ツールを4つピックアップしました。

  • Enno
    登録不要で利用可能
  • Shodo
    Googleドキュメントやブラウザから直接使える
  • IWI日本語校正ツール
    WordやExcelファイルをそのまま校正できる
  • PRUV
    短い文章の校正におすすめ

それぞれ機能や得意分野が異なるため、どのような形式の校正を行いたいかによって使い分けるのがよいでしょう。

Enno:登録不要で利用したい方におすすめ

ENNO
出典:Enno
料金無料
特徴登録不要で利用できる
機能の制限
日本語対応
公式サイトEnno公式サイト

Ennoは無料で文章の校正ができるツールで、以下のような特徴があります。

  • タイポ・変換ミス・誤字・脱字を修正
  • スペースのエラーや編集ミスもチェックしてくれる
  • 登録不要で利用可能
  • 文字数制限はない

使い方についてはEnnoのサイトに文章をペーストするだけです。

Ennoの校正画面
出典:Enno

文章を貼り付けた後、下のチェックボタンを押下すると校正結果が左側に表示されます。エラーがある場合は、黄色にハイライトされます。

黄色くハイライトされたエラー箇所については、何故エラーとなっているのかどのように修正すべきなのかを丁寧に説明してくれるため、非常に扱いやすい仕組みです。

Shodo:Googleドキュメントやブラウザから直接使えるツール

Shodo
出典:Shodo
料金ベーシック:無料
プレミアム:月1,000円(税込)
ビジネス:月2,000円(税込)
エンタープライズ:要相談
※有料プランは14日間の無料トライアルが利用可能
特徴外部ブラウザやドキュメントから利用可能
機能の制限・ベーシック
1名まで利用可能
1回4,000文字まで

・プレミアム
1名まで利用可能
1回42,000文字まで

・ビジネス
99名まで利用可能
文字数制限なし
日本語対応
公式サイトShodo公式サイト

Shodoは文章校正のためのAIツールです。Googleドキュメントのアドオンとして利用可能なため、ドキュメントで執筆する場合は使い勝手が良いといえます。

Shodoのアドオン機能
出典:Shodo

複数人のグループ・チームで管理する際にも、表記ゆれや校正ルールを複数設定し共有可能なため、効率的な作業環境が実現できます。

Shodoのブラウザ拡張機能
出典:Shodo

また、上記のようにGoogle ChromeやMicrosoft Edgeの拡張機能としても使えるため、メールや文章、入力フォームの校正をブラウザから直接行えるという特徴もあります。

さらに、Shodoは執筆した記事をワンクリックでワードプレスに入稿する機能や、ワードファイルとして保存する機能もあります。そのため、文章作成と校正のプロセスにおいて効率化が期待できます。

IWI日本語校正ツール:WordやExcelファイルにも対応したツール

IWAI日本語校正ツール
出典:IWI日本語校正ツール
料金Free(無償版):無料
Pro プラン(有償版):月2,000円(税込)
※1人あたり
特徴ワードファイルを丸ごとチェックできる
機能の制限Free(無償版):1,000文字
Pro プラン(有償版):50,000文字
日本語対応
公式サイトIWI日本語校正ツール

IWI日本語校正ツールは、誤字脱字、文法の誤用、二重否定や「ら抜き」言葉などの日本語特有の誤りをチェックする機能があります。

利用するユーザーはWord、Excel、PowerPointなどの様々な形式の文書の校正が可能です。そのため、個人的な作業・仕事上の作業に関わらず利用できます。

無料版では1,000文字までの校正が可能となっているため、短い文章の校正に適しています。

PRUV:短い文章の校正におすすめのツール

PRUV
出典:PRUV
料金Trial:無料
Pro:月550円(税込)
Business:月1,430円(税込)
特徴ユーザー辞書を登録可能
機能の制限Trial:1,500文字
Pro:50,000文字
Business:50,000文字
日本語対応
公式サイトPRUV公式サイト

PRUVは、文法、固有名詞、送り仮名の誤り、typo、表記ゆれ、出版業界のルールなど、幅広い校正方法をサポートするWebアプリベースの校正支援ツールです。

無料版では300文字までチェックできます。また、オリジナルのユーザー辞書(最大100ルール)の作成も可能です。

PRUVは、ら抜き言葉やい抜き言葉、助詞の違和感、不自然な「たり」の使い方など、日本語の微妙なニュアンスに関して高い精度で指摘します。

約30年の編集者と校閲者の経験に基づいて開発されたこのツールは、文章自体の精度向上に大きく貢献してくれるでしょう。

機能が充実した有料のAI校正ツール4選【日本語対応】

有料の校正ツールは無料のツールよりもさらに充実した機能が提供されています。

  • Typoless
    朝日新聞社の校正ルールが採用されている
  • 文賢
    誤字脱字だけでなく推敲も行ってくれる
  • AI editor
    詳細な校正ルールを設定できる
  • Notion AI
    Notionドキュメントで執筆している方におすすめ

有料ツールはブログやサイトの品質を格段に向上させるための強力な味方ですが、サービスを提供している会社によってもそれぞれ特徴があります。

そのため、どのような機能を重視したいかを考え、適切なツールを利用するようにしましょう。

Typoless:朝日新聞社の校正ルールが採用されているツール

Typoless
出典:Typoless
料金スタンダード:月2,200円(税込)
プレミアム:月5,500円(税込)
エンタープライズ:月49,500円〜(税込)
※14日間の無料トライアルあり
特徴朝日新聞社の校閲ルールを採用
カスタム辞書機能で個別の表記統一が可能
機能の制限・スタンダード
1回10,000文字まで
AI校正のみ利用可能
1人まで利用可能

・プレミアム
1回20,000文字まで
1人まで利用可能

・エンタープライズ
1回20,000文字まで
10人まで利用可能
※11人以降は1名あたり4,950円
日本語対応
公式サイトTypoless公式サイト

朝日新聞社が開発したAI校正ツール「Typoless」は、朝日新聞社の豊富な校閲ルール(約10万個)を活用して、文法、固有名詞、送り仮名の誤り、同音異義語など、日本語の複雑な誤りを効果的にチェックするツールです。

typolessのルール追加機能
出典:Typoless

カスタム辞書機能により、ユーザーは社内の表記ルールを統一することが可能。また、エンタープライズプランを利用することで複数人の利用にも対応可能です。

文賢:誤字脱字だけでなく推敲も行ってくれるツール

文賢
出典:文賢
料金初期費用:11,880円(税込)
更新費用:2,178円(税込)
※30日更新の場合
特徴校正だけでなく推敲も提案してくれる
機能の制限
日本語対応
公式サイト文賢公式サイト

文賢は、株式会社ウェブライダーが提供する文章推敲・校閲・校正支援ツールです。主な機能としては以下が挙げられます。

  • 誤字脱字のチェック
  • 推敲支援
  • 言い換え提案
  • さまざまな視点からの文章チェック
  • AIアシスト
  • 音声読み上げ
  • 拡張機能 など

誤字脱字だけでなく推敲を支援しているため、よりクオリティの高い文章を提案してくれます​​​​。

文献の校正画面
出典:文賢

入力した文章は自動的に校正され、校正結果は詳細に表示されるため、上記画像のように何が間違っているのか、どう改善すべきかが一目瞭然となっています​​​​。

AI editor:詳細な校正ルールを設定できるツール

AI editor
出典:AI editor
料金ライトプラン:3,000円(税込)
ベーシックプラン:150,000円(税込)
アドバンスドプラン:問い合わせが必要
特徴オリジナル校正ルールを登録可能
オリジナルルールの共有が可能
機能の制限・ライトプラン
オリジナルルールは10個まで
表記ゆれチェックのみ可能
ファイルアップロードは月10回まで

・ベーシックプラン
オリジナルルールは無制限
表記ゆれ・誤字脱字チェックのみ可能
ファイルアップロードは回数無制限

・アドバンスドプラン
オリジナルルールは無制限
全ての機能が解放
ファイルアップロードも無制限
日本語対応
公式サイトAI editor公式サイト

AI editorは、ミラセンシズが開発した多様な文書の校正・校閲を支援するクラウドツールです。

幅広い業種で利用されており、誤字脱字、表記揺れ、基本的な表記ルールのチェックをします。特に、カタカナや英数字の半角/全角表記、金額のカンマ区切り、助詞の重複などをチェック可能です。

AI editorの単語ルール
出典:AI editor

また、ユーザー独自の表記ルールも追加できるため、個別のルールが多い場合の校正に役立つでしょう。

他にも、Microsoft Office、Google Chrome、Googleドキュメントとの接続機能も備えています。

Notion AI:「Notion」のドキュメントで作業している方向けのツール

Notion AI
出典:Notion AI
料金10ドル/月
※無料トライアルあり
特徴「Notion」のツール上で文章を生成する
校正や文法チェックなども可能
文字数制限なし
日本語対応
公式サイトNotion AI公式サイト

Notion AIは、ドキュメントツール「Notion」上で使用できるAI校正ツールです。Notionで作成した文章の校正が可能で、特にライティングのアシストに優れた機能を提供しています。

他にも、記事作成、アイデアのブレインストーミング、翻訳などの機能が備わっています。また、誤字脱字や正しい日本語をチェック可能なため、SEO対策にも効果的です。

また、アカウント登録後すぐに使用でき、複雑な設定やインストールが不要な点も特徴の1つです。

AIツールで文章を校正する3つのメリット

AIツールで文章を校正するメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • 人が校正するよりも早い
  • ミスが少ない
  • コストが抑えられる

特に、一定のクオリティの校正を低コストかつ高速で行ってくれるのが魅力です。そのため、たくさんの文章をチェックしたい場合やすぐにチェックしたい場合に役立ちます。

人が校正するよりも早い

AIツールを使用して文章を校正するメリットは、早さと効率性にあるでしょう。人間が校正作業する場合、文字数が多い文書においては数十分から1時間以上かかることが一般的です。

一方で、AIツールは数秒で校正が完了します。膨大なデータベースと高度なアルゴリズムを用いて、誤字脱字、文法の誤り、スタイルの不一致などを迅速に特定し、修正案の提示が可能です。

大量の文書を扱う場合やすぐに校正したい状況では、AIツールの迅速性は大きな利点といえるでしょう。

AIツールの活用によって時間を大幅に節約できれば、人間の校正者が別の作業やAIがカバーできない複雑な文脈のチェックに集中できるようになります。

ミスが少ない

AIツールを用いた文章校正は、高い精度とミスの少なさがメリットです。

人間が行う校正作業ではどうしても見落としや誤りが発生する可能性があります。特に長文や複雑な文書の場合、疲労や注意力の散漫によりミスが生じやすくなります。

しかし、AIツールはプログラムされたルールや学習したパターンに基づいて一貫した正確な校正をするため、人間の校正者よりも一貫性と正確性が高いです。

AIは疲れることがないため、細かい文法やスペルチェックにおいては信頼性が高いといえるでしょう。

コストが抑えられる

AIツールとライターの費用の差

コストの面でもAIツールは大きな利点を持っています。

従来の校正作業では人間が担当するため、作業量に応じた料金が発生します。そのため、文書量が多い場合や継続的な校正が必要な場合には、大きなコストがかかってしまう可能性がありました

一方で、多くのAIツールは無料で利用できるものも多く、有料の場合でも月額定額制の料金体系を採用していることが多いです。

つまり、大量の文書を定期的に校正する必要がある場合には、人間の校正者を雇用するよりもはるかにコストを抑えることが可能です。特に、限られた予算内で効率的に作業を進める必要がある場合には、AIツールの利用は有効となるでしょう。

AIツールで文章を校正する際の注意点

多くのメリットを提供するAI校正ツールですが、全てにおいて万能というわけでもありません。特に、以下の3点に注意が必要です。

  • 細かい表記やルールに対応できない場合もある
  • 必ずしも正確に校正できるとは限らない
  • 機能が充実したツールほど料金が高くなる

中には人の手を加える必要がある作業もあるため、全てをAIに任せてしまうことはおすすめできません。

細かい表記やルールに対応できない場合もある

AIツールの文章校正では、細かい表記やルールに対応できない場合があります。

例えば、企業や業界特有の表記ルールやマニュアルガイドがある場合、標準的なツールでは完全に対応することは難しいでしょう。

そのため、特定の独自ルールやスタイルに従う必要がある場合、人間によるチェックが必要です

ただし、一部の高度なAIツールでは、ユーザーが独自の辞書やルールを追加できる機能を提供している場合もあります。ユーザー辞書を活用することで、限りなく理想のルールが反映された校正が可能になります。

必ずしも正確に校正できるとは限らない

AIツールによる校正が必ずしも完全に正確であるとは限らない点も理解しておく必要があります。

AIツールは一般的な文法やスペルのミスを効率的に検出して修正できますが、特定の文脈やニュアンス、独自の表現スタイルに対応する能力は限られています。

したがって、校正の初期段階や細かいミスのチェックには非常に便利ですが、最終的な品質保証のためには人間によるチェックが不可欠です。AIツールは校正作業の補助ツールとして最適ですが、最終的な確認は人間が行うべきでしょう。

機能が充実したツールほど料金が高くなる

機能が充実したAI校正ツールほど料金が高くなる傾向にあるため注意が必要です。

多くのAI校正ツールは基本的な機能を無料または低コストで提供していますが、高度な機能やカスタマイズオプションを利用する場合は追加料金が発生することがあります。

例えば、複数ユーザーのサポート、特定の言語や専門分野に特化した校正機能などを利用したい場合は有料のツールを利用する必要があります。

そのため、AIツールを選択する際には必要な機能と予算を慎重に検討することが重要です。

AI校正ツールの最適な選び方

AIツールによって校正を行う場合は、どのような目的で利用したいのかを明確にすることが重要です。

目的に合ったAI校正ツールを使うことで、より品質の高いコンテンツが作成できます。

目的別に最適なツールを選ぶための方法をそれぞれ解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

基本的な校正のみしたい場合:無料のツールがおすすめ

AI校正ツールは、使用目的や必要な機能に応じて適切なツールを選定することが重要です。

基本的な文法やスペルのチェックのみしたい場合は、無料のAI校正ツールが最適といえるでしょう。

特に、個人使用や小規模なプロジェクトであれば、無料ツールでも十分な場合が多いためコストを抑えつつ、文章の品質向上が可能です。

ただし、無料ツールは高度な機能やカスタマイズオプションが限られていることが多いため、より複雑な校正ニーズには対応できない場合がある点には注意しておきましょう。

独自の表記ルールが多い場合:カスタム辞書機能のあるツールがおすすめ

独自の表記ルールやスタイルガイドに従う必要がある場合は、カスタム辞書機能を提供するAI校正ツールが適しています

カスタム辞書のあるツールでは、特定の単語やフレーズ、文体のルールを追加登録できるため、企業や業界特有の表記ルールに基づいたより精密な校正が可能です。

AI editorの単語ルール
出典:AI editor

上記のように、NGとなる語句を追加することで対象の単語を検出してくれます。一度設定するだけで、以降の校正時に反映されるため、ルールが多い場合は便利です。

しかし、カスタム辞書機能を提供するツールは料金が高くなる傾向にあるため、コストとのバランスを考慮する必要があるでしょう。

法人やチーム単位で仕事をする場合:複数人に対応するプランのあるツールがおすすめ

法人やチーム単位で校正ツールを使用する場合は、複数のユーザーに対応するプランを提供するツールが最適です。

複数のユーザーに対応したプランのあるツールは、複数のメンバーが同時にアクセスし、共有の辞書やスタイルガイドを利用できる機能を提供しています。

これにより、チーム全体の作業効率が向上し、一貫性のある文章品質を保つことができるでしょう。特に、大規模なプロジェクトや複数のライターが関わるコンテンツ制作において、これらの機能は非常に有効といえます。

ただし、複数ユーザー対応プランは個人用プランよりも料金が高くなるため、予算と必要性を慎重に検討する必要があります。

まとめ

AI校正ツールはスピード、精度、コスト削減の面でメリットがあります。一方で、細かい表記や独自のルールに対応できない場合もあるため、最終的な品質保証のためには人間によるチェックが必要です。

ツール選択時には、使用目的や必要な機能に応じて適切なものを選ぶことが重要で、基本的な校正には無料ツール、独自ルール対応にはカスタム辞書機能付きツール、チーム使用には複数ユーザー対応プランがおすすめです。

効率的かつコスト効果の高い文章校正のために、AIツールの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

また、文章の校正だけでなく、記事作成もAIツールで運用したい場合は、AIライティングツールの活用がおすすめです。

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