【2023年版】Googleの最新SEO対策！基本から最新トレンドまで

SEO対策について考える際、検索エンジンの最大手である「Google」で上位表示される必要があります。そのためがGoogleが提唱する理念をまずは意識しなければいけません。

しかし、今まで漠然と「SEO」とだけ考えていたライターも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「Googleが提唱するSEOの理念」をまずは解説し、最新トレンドに至るまで説明していきます。自身が運営するサイトの品質向上に役立ててください。

GoogleのSEO基本理念10項目と3つのポイント

GoogleのSEO対策の基盤となるのは、ユーザーの利便性を最優先することです。その姿勢を表したのが、Googleが発表している10項目のSEOガイドラインです。

Google がコンテンツを見つけられるようにする
クロールさせたくないページを Google に指示する
Google（とユーザー）がコンテンツを理解できるようにする
Google 検索結果での表示を管理する
サイトの階層を整理する
コンテンツを最適化する
画像を最適化する
サイトをモバイルフレンドリーにする
ウェブサイトを宣伝する
検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する

以下では、これらをざっくり3つのポイントに分類して説明します。

ユーザー中心のコンテンツ作成

Googleは「ユーザーにとって価値のある情報」を高く評価します。したがって、質の高いオリジナルコンテンツを作成し、ユーザーの検索意図に対する答えを明確にすることが重要です。

これはGoogleのSEOガイドラインのうち、特に以下に関係してきます。

Google（とユーザー）がコンテンツを理解できるようにする
コンテンツを最適化する
画像を最適化する

ユーザーにとってわかりやすい記事を作るために、最適な文章構成や画像を配置する必要があるでしょう。

モバイルファーストの考え方

モバイルファーストは、GoogleのSEOガイドラインのうち「8.サイトをモバイルフレンドリーにする」に該当しています。

スマートフォンの利用が増加する中、Googleは「モバイルファースト」のインデックスを導入しました。これは、Googleのクローラ（巡回ロボット）が、PC版よりもモバイル版のサイトを優先的に巡回するという姿勢を表します。

そのため、レスポンシブデザインの採用やモバイルでの表示速度の最適化が必要です。

サイトの使いやすさとアクセシビリティ

Googleは、ユーザーがサイトを簡単に閲覧できること、情報が簡単に見つかることを重視します。そのため、サイトの構造をシンプルにし、デザインやアクセシビリティの向上に努めることが重要です。

これはGoogleのSEOガイドラインのうち、以下に関係しています。

Google 検索結果での表示を管理する
サイトの階層を整理する

例えば、ページの読み込み速度やサイトの階層構造などは「使いやすさとアクセシビリティ」に該当します。ページの内容だけでなく、ユーザーが使いやすいサイトになっていることが重要です。

オンページ（内部）の最新SEO対策3つ

「オンページSEO」とは、ウェブサイト内部を最適化することです。特に、以下の3点について重要と言われています。

タイトルタグやメタディスクリプションの最適化
内部リンクの強化
コンテンツの質と更新頻度

特にWebライターが最初に手をつけやすいのはこれらの項目です。一つずつ理解し、実践してください。

タイトルタグとメタディスクリプションの最適化

タイトルタグとメタディスクリプションは、検索結果ページでの表示に影響を与える重要な要素です。

たとえば、キーワード「ヘルシーレシピ」をターゲットにする場合、タイトルタグを「5分でできるヘルシーレシピ10選」のように設定すると、調理時間やレシピの数がわかります。そのため、よりユーザーの興味を引きつけられるでしょう。

メタディスクリプションは検索結果の画面に表示される文章です。検索サイトを確認すると、以下のようにページの説明文が100文字程度で表示されます。

この文章の魅力次第で、ユーザーが実際に記事を読みに行くかどうかが決まります。そのため、簡潔かつ魅力的に（ユーザーが先を読みたくなるように）記述することが重要です。

内部リンクの強化

サイト内のページ間でのリンクは、ユーザーを必要な情報にスムーズに誘導するだけでなく、検索エンジンにサイトの構造を理解させる役割も果たします。

たとえば、ある記事で「ビタミンCの効果」について軽く触れる場合、より詳しい別の記事へのリンクを埋め込むとよいでしょう。「ビタミンCの詳しい効果についてはこちら」などど、自然な言葉でリンクを貼るのが望ましいです。

適切な内部リンクを張ることで、ユーザーにスムーズに関連情報を提供し、サイト内での滞在時間を延ばせます。それはユーザーにとって有益な体験となり、同時にGoogleからも高評価を受けることにつながります。

コンテンツの質と更新頻度

高品質なコンテンツは、ユーザーの滞在時間を延ばし、再訪率を向上させます。

たとえば、記事に専門家のインタビューや最新の研究データを取り入れると、信頼性が高まり、ユーザーからの評価も上がるので、再訪率も高まるでしょう。

また、定期的にコンテンツを更新すると、ユーザーにとって有益であるだけでなく、サイトの新鮮さを保ち、検索エンジンからのクロール頻度を増加させる効果があります。

その他、内部SEO対策についてより詳しく知りたい人は、以下の記事を参照してください。

SEO内部対策11のチェックリスト | 外部対策との違いや上位表示されるためのコツ

オフページSEO（外部対策）のポイント3つ

「オフページSEO」とは、他のウェブサイトとの関係に関する最適化のことです。

ここでは以下の3点について解説します。

バックリンクの質
ソーシャルシグナル
ブランドのオンライン評判

これら、外部からの評価がどのようにSEOに影響するのかを一つずつ理解しましょう。

バックリンクの質

他のウェブサイトからの被リンク（バックリンク）は、Googleにとってサイトの信頼性や権威を示す指標となります。

たとえば、業界の権威あるブログや読者数の多いニュースサイトからのリンクは、高い評価を受ける可能性があります。

一方、スパムとみなされるようなサイトや、購入したリンクなど、質の低いリンクはペナルティの原因となるため、リンクの質と自然さを重視した戦略が必要です。

ソーシャルシグナルの影響

ソーシャルシグナルとは、SNS上における人気度・関心度のことです。SNSでのシェアやメンションが多いと、ソーシャルシグナルが高いことになります。近年、重要性が高まっているとされる指標です。

自サイトの記事がTwitterやFacebookで多くのシェアを受けた場合、そのコンテンツは価値があると認識される可能性が高まります。

そのため、アクティブなソーシャルメディアの運用と、シェアボタンの設置やフォロワーとのコミュニケーションを通じて、コンテンツのシェアを促す戦略を取り入れることが必要となってきます。

ブランドのオンライン評判

オンライン上での高評価の口コミも、ソーシャルシグナルを向上させるなど、さまざまな点でGoogleからの評価を高めるのに役立ちます。

ネガティブな口コミに対しても、迅速かつ適切に対応することでブランドの信頼性を維持・回復できるので、定期的に口コミ評価を把握し、対策することが大切です。

技術的SEOの対策3つ

技術的SEOとは、ウェブサイトの技術的な側面に関する最適化を指します。

ここでは次の3点について説明します。

サイトの速度
レスポンシブデザイン
サイトマップの設定

ライターだけでは対処が難しい項目もあるかもしれませんが、チームで協力して対応していくことが大切です。

サイトの速度最適化

ページの読み込み速度は、ユーザーエクスペリエンスを大きく左右する要素の一つです。読み込み速度が遅いとユーザーが離脱する原因となります。

たとえば、GoogleのPageSpeed Insightsツールを使用して、ページの速度を測定することがおすすめです。ツールで提案される最適化手段を実施すると、ページの読み込み速度を向上させられます。

このようにして速度を向上させることで、ユーザーの離脱率を低減させるだけでなく、検索エンジンのランキングにも好影響を与えます。

レスポンシブデザインの採用

多様なデバイスからのアクセスに対応するため、レスポンシブデザインは今や必須と言えるでしょう。

たとえば、スマートフォンでの閲覧時に文字が小さくなりすぎる、または画像が正しく表示されないといった問題を避けるために、CSSによってデバイスごとの表示を最適化することが求められます。

どのデバイスからアクセスしても最適な表示を提供することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、検索エンジンからの評価も高まります。記事の公開前にはモバイル表示でプレビューできる機能を使い、スマートフォンのレイアウトを確認しておきましょう。

サイトマップとrobot.txtの設定

サイトマップは、検索エンジンにサイトの構造を理解させるための重要なツールです。

たとえば、XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleに登録することで、新しいページの迅速なインデックスを促進できます。

一方、robot.txtは、検索エンジンのクローラーに対して、たとえば管理者ページやテストページなど、クロールすべきでないページを指示するファイルです。

これらの設定を適切に行うことで、サイトのクロールとインデックスの効率を向上させられます。

Google検索のアルゴリズムの特徴

Googleの検索アルゴリズムは常に進化しています。

ここでは以下のような比較的新しいアルゴリズムの特徴と、その対策について詳しく解説します。

BERT
コアウェブバイタル
E-E-A-T

見慣れない言葉があるかもしれませんが、重要な指標なので一つずつ理解していきましょう。

BERTの影響とは？

BERT（Bidirectional Encoder Representations from Transformers）は、自然言語処理の技術を利用して、検索クエリの文脈をより深く理解するためのアルゴリズムです。

たとえば、以前のアルゴリズムでは「東京から大阪への旅行」というクエリに対して、単に「東京」「大阪」「旅行」といったキーワードに関する情報を提供していました。そのため、場合によっては「東京と大阪の観光スポット」など、検索意図とは異なる結果を返してくることもありました。

しかしBERTの導入により、「東京から大阪への移動方法」「大阪での宿泊箇所」など、ユーザーの意図に合わせた適切な検索結果を提供できるようになってきています。

コアウェブバイタルの重要性

コアウェブバイタルは、ページの読み込み速度やインタラクティブ性、視覚的な安定性など、ユーザーエクスペリエンスを評価するための新しい指標です。

具体的には、以下の3つの指標を指します。

LCP (Largest Contentful Paint)
ページ内で最大のコンテンツ（画像など）がどれだけ早く表示されるかを示す指標
FID (やFirst Input Delay)
ユーザーが最初にページ内でクリックやテキスト入力を行った際、反応までにかかる時間
CLS (Cumulative Layout Shift)
広告が急に登場するなどで、ユーザーが意図しないレイアウトのずれがどのくらい発生したかを表す数値

LCPとFIDは短いほど、CLSは小さな値であるほど、良いサイトであるということになります。

E-E-A-Tの評価基準

E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで定義されている、良質なWebサイトを評価する基準のことです。

具体的には「Experience（経験）」、「Expertise（専門性）」、「Authoritativeness（権威性）」、「Trustworthiness（信頼性）」の頭文字をとった略語として知られています。

画像出典: Google「検索品質評価ガイドライン」

高レベルで上質な経験・専門性・権威性により、信頼性が確保されるという考え方です。以下で一つずつ説明します。

Experience（経験）

「経験」とは、コンテンツ作成者がそのコンテンツに関する豊富な経験を持っているかを評価する指標です。たとえば何らかの製品をレビューする場合、その製品を実際に使用した経験がある人が執筆すれば「経験」を高く評価されます。

Expertise（専門性）

「専門性」は、そのサイトが何らかの分野に特化しているかどうかを評価する指標です。医療からグルメまで何でも扱うサイトより、医療なら医療、グルメならグルメと特化したサイトの方が高評価につながります。

Authoritativeness（権威性）

「権威性」は、そのサイトの発信者がコンテンツに対して十分な権威性を持っているかどうかを判断する指標です。例えば医療に関するブログであれば、発信者が現役医師であれば高く評価され、一般の健康な人が発信していれば低く評価されるでしょう。

Trustworthiness（信頼性）

「信頼性」は、サイトの情報や運営者が信頼できるかどうかを表す指標です。ここまでに述べてきた「経験」「専門性」「権威性」の上に「信頼性」が成り立つという風に考えられ、4つの指標の中でもっとも大切とされています。

たとえば、医療関連の情報を提供するサイトの場合、経験を積んだ医師や専門家による情報提供（経験・専門性）や、信頼性の高い参考文献の引用（権威性）を積み重ねていくことで、「信頼性」の指標も高まり、E-E-A-Tの評価が高くなります。

2023年に注目すべきSEOトレンド

SEOの世界は常に変化しています。このセクションでは以下の3点を取り上げ、2023年に注目すべき最新のトレンドについて詳しく解説します。

音声検索
AIの進化
ビデオコンテンツのSEO対策

近未来のことを考えながら一つずつ読んでください。

音声検索の台頭

スマートスピーカーのAmazon EchoやGoogle Home、スマートフォンの音声アシスタントのSiriやGoogle Assistantの普及に伴い、音声検索の利用が増加しています。

たとえば、ユーザーが「最寄りのラーメン屋は？」と音声で検索するケースの増加に対しては、「地域名+ラーメン屋」のキーワードに対応するSEO対策が必要です。

また、自然な言葉での検索クエリに対応するため、FAQページの充実や、会話形式のコンテンツ作成がキーポイントとなります。

AIの進化とSEOへの影響

AI技術の進化により、検索エンジンのアルゴリズムも影響を受けます。たとえば検索エンジンとAIが融合し、対話によってその場で答えを出すような機能も出始めています。

Googleでは2023年8月30日に「生成AIによる検索体験（SGE = Search Generative Experience）」を開始しました。この新機能により、たとえば「残暑見舞いはいつ頃送る？」という検索クエリに対して、単に関連ページが表示されるだけでなく、回答がスムーズな言葉で出力され、さらに「残暑見舞いのマナーは？」など関連質問も表示されるようになります。

こういった時代においては、今まで以上にユーザーの検索意図に適合した、高品質なコンテンツ作成が求められるでしょう。

>> SGEに関するGoogleの発表はこちら