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Webライターが文章を書けない原因と対策について解説

Webライターであっても、文章が書けなくなることはあります。

これは経験の浅いWebライターだけに起こる事態ではありません。何年も経験を積んだベテランWebライターだって、突然書けなくなることがあるでしょう。

突然頭の中に文章が浮かばなくなったとき、Webライターはどのように対処したらよいのでしょうか。今回は、Webライターが文章を書けなくなる原因と、AIツールの活用を含めた対応策を紹介します。

Webライターが文章を書けない原因

Webライターが文章を書けなくなる原因には、以下のとおり、いろいろなケースが考えられます。

  • 書く内容がわからない
  • 文章にまとめられない
  • 大量の文字を書くのがつらい
  • 記事のターゲットやニーズがわかっていない
  • 完璧な文章を書こうとしている

初心者Webライターなら、記事の書き方を十分に把握していない場合があるかもしれません。しかし、ベテランであっても、疲れやその他の理由で、突然文章が書けなくなることもあり得ます。

書く内容がわからない

テーマやキーワードを与えられても、「どのようにして文章にまとめたらよいかわからない」ということもあるでしょう。

これは、書くべきテーマに対する知識不足が原因となります。そのため、十分にリサーチするところから、始める必要があるでしょう。

文章にまとめられない

大雑把な内容や筋書きはわかっていても、いざパソコンに向かってみると、文章を上手くつなげて自然な日本語にできない場合があります。また、内容を適切にまとめられす、思ったような文章を書けない場合もあるでしょう。

この原因はまだ文章執筆の経験が浅く、テクニックが身に付いていないためと考えられます。あるいはストレスがたまって、頭がうまく働かないことに由来しているのかもしれません。

大量の文字を書くのがつらい

長文の記事を引き受けた場合、「記事を執筆しなくては」と心の中では思っても、なかなか重い腰が上がらないことがあります。

これは、大量の文字を書かなければいけないことが心の負担になって、やる気が出なかったりモチベーションが上がらなくなったりしていることが、原因と考えられます。

記事のターゲットやニーズがわかっていない

そもそも記事のターゲットやニーズがはっきりしていないと、文章の方向性を定められません。文章の方向性がわからないと、書く内容がわからなくなってしまいます。

潜在ニーズと顕在ニーズの違い

ターゲットやニーズを定めるために、読み手のモデル(ペルソナ)を、詳しく設定してみることをおすすめします。

完璧な文章を書こうとしている

最初から文章を完璧に仕上げようとすると、パソコンを打つ手が途中で止まってしまいがちになります。いきなり完璧な文章を書くのは、経験のあるライターでも難しいものです。

無理をせずにできるところから、とりあえずベストだと思う文を書いてみましょう。後から必要に応じて、好きなだけ修正が可能です。

Webライターが文章を書けない場合の対処法

どうやっても文章を執筆できないときに、Webライターはどう対処したらよいでしょうか。パソコンの前をしばらく離れてリフレッシュを図る程度で、執筆が再びはかどるようになれば良いのですが。

ここでは、Webライターの文章作成が滞ってしまい、次に何をしたら良いかわからなくなった場合の対処法をいくつか列挙してみます。

  • 他のサイトを参考にする
  • テンプレートにしたがって執筆する
  • 箇条書き→文章の流れで執筆する
  • とにかく書き切ってみる
  • AIライティングツールを使用し執筆してもらう

他のサイトを参考にする

何を書いたら良いか全くわからない場合は、競合サイトをチェックしてみましょう。検索エンジン(Googleなど)にキーワードを入力して、上位に表示された記事数本に目を通してみてください。記事のおおよその方向性が、理解できます。

例えば、ラッコキーワードを利用すれば、キーワードを入力するだけで、競合上位20サイトとそれぞれの見出しを一覧表で調べられます。Googleで直接検索するより便利です。

ラッコキーワード
出典:ラッコキーワード

ただし読んだ記事を参考にしすぎて、似た記事を執筆してしまったらSEO的に良くありません。最悪の場合、コピペを疑われて著作権法違反で訴えられる可能性があるので、注意しましょう。

競合記事は可能な限り「参考」にとどめ、作成する文章には事実にもとづいた自分のオリジナルな知見を盛り込むことが重要です。

テンプレートにしたがって執筆する

書きたいことはなんとなくわかっているのだけれど、どのように展開したらよいかわからない、という場合は、あらかじめテンプレートを作成しておき、それに文章を当てはめながら、執筆を続けるとよいでしょう。

テンプレートとして役立つ文章構成法としては、以下に示す通りPREP法・DESC法・SDS法などがあげられます。

PREP法

PREP法

PREP法とは、ビジネスコミュニケーションをスムーズにすることで知られる文章の構成法です。文章だけでなく、会議などで口頭での説明が必要な場面にも、効果があります。

PREP法では、文章を以下の順番に従って構成・執筆します。

  1. P:Point(結論)
  2. R:Reason(根拠・理由)
  3. E:Example(具体的な事例)
  4. P:Point(結論)

PREP法の特徴は、最初と最後で結論を2回述べることです。あらかじめ最初に結論を主張しておくことで、文章全体の説得力が向上します。しかも結論を2回述べることになるので、読み手に対して、書いた記事の主張がより強く伝わります。

PREP法を用いた文章には以下のようなメリットがあります。

  • 文章の説得力が向上する
  • 短い文章で相手に伝えられる
  • 結論を2回提示することで、読み手の関心が高くなる
  • 執筆の前に構成を整理しておく必要があるので、理路整然とした文章が書ける

PREP法は、論理的な文章を書く場合にふさわしい方法です。しかし読み手の感情に訴えかける文には、不向きです。

DESC法

DESC法は、円滑なコミュニケーションを取るための文章構成のテクニックです。相手を不快にさせずに自分の意見を伝え、納得してもらえます。

DESC法では、自分の意見を以下の4段階に分けて伝えます。

  1. D:Describe(描写)
    読み手の状況を客観的に描写して、双方の認識を一致させる。
  2. E:Explain(説明)
    自分の主観的な意見を説明する。
  3. S:Specify(提案)
    上記を踏まえた上で、読み手に具体的な解決策や妥協案をいくつか提示する。
  4. C:Choose(選択)
    読み手に次のステップの対応を選択してもらう。

DESC法は対話型のコミュニケーションを前提としています。さらに、「文章を提案して読み手に判断してもらう」というプロセスが含まれているので、読者の感情に訴えかける文章に向いています。

SDS法

SDS法は、伝えたい内容を以下の3段階で表現する、わかりやすい文章構成法です。

  1. S:Summary(要点)
  2. D:Details(詳細)
  3. S:Summary(要点)

SDS法は、まず伝えたいことの要点をまず示してから詳細を説明し、最後に再び要点をまとめあるいは結論として提示します。

文章の要点を最初に短く説明してから本論に入っていくスタイルを取るため、読み手にとってわかりやすく、内容を短時間で把握してもらうのに適した文章構成法です。

箇条書き→文章の流れで執筆する

いきなり文章を書こうとするのではなく、まず書きたいことを箇条書きで見出しの下に書き並べてみるのもひとつの方法です。箇条書きにまとめてみると、調査不足の部分や、逆に削った方が良い部分がわかるのも、メリットのひとつです。

箇条書きがまとまった時点で、その内容をPREP法などのフォーマットに従って、まとまった文章の形に清書します。この方法で記事をまとめると、話の展開が大きくぶれることが無くなるので、安心して書き続けられるでしょう。

とにかく書き切ってみる

わからないところや表現し難い箇所があっても、とにかく最後まで書いてみるのも良い方法です。書き終わった後に文章全体を見直して、不自然な部分を修正すれば良いのです。

文章を修正する際に、校正ツールや推敲ツールを活用すると、日本語として不完全な部分を指摘したり訂正したりしてくれるので、さらに安心です。

文章作成は、数をこなすことで次第にコツがわかって上達します。どんどん記事を書いてみましょう。

AIライティングツールを使用し執筆してもらう

どうしても書けない部分は、AIライティングツールに助けてもらうのもよいでしょう。記事を作成するために不可欠である情報の収集や、構成(見出し)の作成だけを手伝ってもらうことも可能です。

また、長文を書く必要があるけれど、どうしても気分が乗らないという場合にも、AIライティングツールが役に立ちます。AIにおおよその文章を書いてもらって、推敲とファクトチェックだけを人間が担当することにしたら、気分もいくらか楽になるでしょう。

ただし、AIライティングツールを使うときに忘れてはならないのは、すべてをAIに頼ってはいけない、ということです。最後は人間の目で「内容が正確か」「日本語の文章として不自然になっていないか」「書き手の意図が文章に確実に反映されているか」などの点を必ずチェックした上で手直しを忘れないでください。

ここでは、記事作成に役立つAIツールをいくつか紹介するので、参考にしてください。

構成やタイトルも作成したい場合はAI Writerが便利

AI Writer

文章作成に役立つ生成AIとしては、ChatGPTが有名ですが、プロンプト(指示)の作成に工夫が必要なため、専用のAIライティングツールの活用を考えてもよいでしょう。

中でもAI Writerは、文章の作成だけでなく、競合他社のサイトやキーワードの分析も行ってくれるのが特徴のツールです。

キーワードとターゲットとなる読者層を入力するだけで、複数のタイトルを提案してくれると同時に、関連キーワード分析や競合相手の調査を実行してくれます。

関連キーワードや競合相手の調査結果は、さらに執筆を進める際の参考にしてください。タイトルの方は、気に入ったものを選ぶ(あるいはアレンジする)と、見出しの作成や本文の生成といった次のステップに進んでくれます。

有料のツールですが、7日間の無料トライアルの期間が付属しています。無料トライアルを申し込んでから7日の間に解約すると、費用は全くかかりません。興味のある方は、AI Writerを是非試してみてください。

プロンプトを設定できる人はChatGPTが使いやすい

ChatGPT
出典:ChatGPT

いろいろなプロンプトを設定するのが苦にならない場合は、ChatGPTをそのまま使ってみることをお薦めします。AIライティングツールの多くも、核となるAIの部分はChatGPTを使用しています。

ChatGPTはアメリカのOpenAI社が開発し、2022年11月に発表した会話型の生成AIシステムです。自然な言語のやり取りで必要な情報が得られることが大きな特徴で、英語だけでなくさまざまな言語に対応しています。もちろん日本語でも利用可能です。

無料版のGPT-3.5と、有料版のGPT-4があります。GPT-3.5は2022年1月まで、GPT-4は2023年4月までの情報を学習済みですが、それ以降の情報は別途調査して人間が出力結果に追加する必要があります。ただし既に学習済みの情報に関しても100%正確とは言えない面があるので、ファクトチェックが欠かせません。しかしそれらの点に気を付けて上手に利用すると、執筆の大きな助けになってくれます。

また、ChatGPTは記事作成のためのアイデア探し・タイトルや構成(見出し)の決定・文章の生成・推敲といった、記事作成のすべての局面で活用できます。

ChatGPTから適切な情報を引き出すためには、プロンプト(ChatGPTに入力する指示や質問)が必要です。プロンプトは、日本語の文章で構いません。

ChatGPTのプロンプト
出典:ChatGPT

ChatGPTから回答を得るには、プロンプト(ChatGPTに入力する指示や質問)が必要です。プロンプトは、普通の日本語の文章で作成して構いませんが、ChatGPTから適切な情報を引き出すため、プロンプトは「論理的かつ明確であること」「できるだけ詳細な内容であること」に注意しなくてはなりません。

文章を書くモチベーションがない場合の対処法

これといった理由もないのに、どうしても文章を書く気力が沸かない、モチベーションが上がらないという場合には、気分転換や短い休憩が有効です。

しかしその程度ではモチベーションが戻ってこない、どうしてもパソコンに向かう気になれない、という場合には、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

  • 目標を設定する
  • 目標達成後のご褒美を考える
  • ポモドーロ・テクニックを活用する
  • 作業環境を変える

目標を設定する

「こんなに長い原稿を書くのは無理だ」と悩んで、頭の中が真っ白になることはありませんか。

長い原稿を一気に書き上げられないと悩んでしまう場合は、原稿を細分化して「1日に〇〇文字書く」と目標を設定してみましょう。少しは気が楽になって、パソコンに向かう元気が出てくるかもしれません。

目標は1日ごとに立てるのではなくて、半日ごとあるいは2〜3時間ごとに立てても良いです。ただし、あまりに非現実的な目標を立ててしまうと、モチベーションを維持できなくなるので、目標は実現可能な範囲で決定しましょう。

目標達成後のご褒美を考える

目標を設定するだけでなく、達成後の「ちょっとしたご褒美」も忘れずに用意しておきましょう。

数時間単位で目標を立てている場合なら、達成後にはお気に入りのスイーツとコーヒーで休憩を取ったり、気分転換のため散歩に出かけたりしましょう。他にも、録画しておいた好きな映画やドラマを見て楽しむ、というのも良い方法です。

記事を書き上げるという最終的な目標を達成した場合は、翌日を何もしない休養日に充てたり、行きたかった場所へ出かけたりするなどの、少しだけ特別なご褒美がふさわしいでしょう。

目標のレベルに応じてふさわしいご褒美を考えておくと、執筆のモチベーションも上がります。

ポモドーロ・テクニックを活用する

どうやってもモチベーションが上がらず、パソコンに向かう気力が湧かない場合には、ポモドーロ・テクニック(Pomodoro technique)の活用をおすすめします。

ポモドーロ・テクニックとは、作家で起業家でもあるイタリア人フランチェスコ・シリロ氏が大学生だった1980年代に考案した時間管理術です。

特徴は集中する時間と休憩する時間を繰り返すことです。具体的には、25分間の作業(文章の作成)を5分間の休憩時間を挟みながら繰り返す方法です。ひとつの作業時間にひとつの作業を処理するのが原則となります。また、5分間の休憩を4回繰り返したら、30分程度の長めの休憩を取るようにします。

ポモドーロ・テクニックは文章の作成に集中する時間と休憩時間をバランス良く取ることで、生産性の向上を目指す時間管理の方法です。それと同時に執筆作業を細分化・単純化するため、精神的な疲れの低減にも効果があります。モチベーションの維持も期待できます。

作業環境を変える

作業環境を変えてみるのも、気分転換とモチベーションの維持に役立ちます。

最も簡単な方法は、BGMを流すことです。好きな曲はもちろん、集中力を高める曲、テンションが高くなる曲、落ち着いてリラックスできる曲など、BGMは気分や必要性に応じていろいろと選べます。

他にも以下の方法が考えられます。

  • 執筆する場所を変える
    図書館や近所のおしゃれなカフェ など
  • いつもより早い、あるいは遅い時間帯に執筆を始める
  • スマホの電源を切って、机の上から遠ざける

人によって最適な作業環境は異なるので、さまざまな方法を試してみましょう。

まとめ

一生懸命仕事をしているにもかかわらず、肝心の文章が全く書けなくなる、あるいはどうやってもモチベーションが湧かなくなるという事態は、どんなWebライターにも起こり得ることです。

その原因が疲れなら、無理をせずにしばらく休憩をとりましょう。その上で、今回示した対策のどれかを試してみると、文章が再び書けるようになります。

リサーチ不足やテクニックが未熟で、どんなに頭を絞ってもよい文章が浮かんでこない場合には、恐れないでまず行動しましょう。今回披露したテクニックはどれも文章作成に役立つので、片っ端から試してみてもよいでしょう。

それでも文章が書けない場合は、AIツールに頼るのも良い方法です。今回はChatGPTAI Writerを紹介しましたが、他にも便利なAIライティングツールはいくつかあります。最終的に決定するのはあくまでも人間のWebライターですが、それでもAIツールは良いアシスタントになってくれます。