WordPressでAIを活用する方法とは?おすすめのツールやプラグインを紹介
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ブログなどの記事を執筆してWebページに上げる際に、WordPressを使う方は多いと思います。WordPressにAIを連携させると、執筆や入稿作業の効率化が図れるだけでなく、ウェブページにAIチャットボットを組み込むといった使い方も可能です。
今回は、WordPressにAIを活用した場合、どのようなことが可能になるか、利用できるAIツールには何があるかを解説します。
WordPressでの記事制作でAIを活用する方法
WordPressでの記事制作に、どのような形でAIが関わっているのでしょうか。
以下に示すSEOライティングの4つのプロセスにおいて、AIがどのような役割を果たしているかを説明します。
- キーワード分析・競合分析
- 記事タイトルの考案
- 見出し(構成)の生成
- 記事の執筆
キーワード分析・競合分析
WordPressを使ってSEOライティングをおこなう場合、最初にやらないといけないことは、キーワードや競合記事の分析です。
キーワード分析や競合分析のために、AIツールは必ずしも必要ではありません。しかし最近の傾向として、キーワード分析・競合分析ツールにもAIを組み込んで、提案機能を付加することも多くなりました。
キーワードや競合サイトの分析のための手軽なツールといえば、ラッコキーワードです。ラッコキーワードでは、「AIによる提案機能」が組み込まれ、以下の機能が利用できます。
- タイトルの提案
- 関連キーワードの提案
- 関連する疑問の提案
- 見出しの提案
また「AI Writer」のように、キーワードとターゲットを入力すると、AIによるタイトルや構成の提案と同時に、キーワードや競合他社の状況を分析して表示してくれる、便利なツールもあります。
記事タイトルの考案
AIツールはキーワードを指示すると、これから書こうとする記事のタイトルをいくつか提案してくれます。提案して欲しいタイトルの個数を指定することもできます。
ユーザーは、提案されたタイトルの中から最もふさわしいと思うものを選べばよいだけです。気に入ったタイトルを複数結合してみたり、ご自分の気に入るようにタイトルをアレンジしてみても構いません。
記事タイトルの決定権は、人間側にあることを忘れないで下さい。
見出し(構成)の生成
タイトルが決まったら、記事の構成を決める順番です。「構成を決める」とは、その記事に含まれる見出しを決定することを意味しています。
タイトル・キーワード・書こうとしている記事のおおよその内容といった必要な情報を入力して「見出しを作成してください」と指示すると、AIは記事の構成案を生成してくれます。
出力された構成案に納得がいかない場合は、「別の見出しを作成してください」とプロンプトを入力しましょう。使用するAIツールによっては、プロンプトを1回入力すると、複数の構成案を生成してくれるものもあります。
ユーザーは、AIが提案した見出し(構成)の中で最も適切だと思われるものを選び、必要なら修正して、見出し(構成)を完成させます。ここでも最終的な決定は、AIではなく人間が行います。
記事の執筆
見出し(構成)が決まれば、WordPress入稿用の記事をAIに執筆してもらうことが可能になります。
でき上がった文章を推敲したり、WordPressで入稿可能なHTML形式にAIで変換したりしてもらうこともできます。
ただし、AIに出力してもらった記事やHTML形式の原稿は、満足できる内容や品質を保っているとは限りません。人間の側でファクトチェックや推敲・校正を実施して、十分な品質を確保することを忘れないようにしましょう。
WordPressで活用できる生成AIプラグイン2選【日本語対応】
WordPressと連携できる生成AIのプラグインとして、「Jetpack AI assistant」と「AI Engine」を紹介します。どちらも日本語のテキスト処理にも対応しています。
Jetpack AI assistant
Jetpack AI assistantは、ユーザーの指示でAIがコンテンツを生成してくれるWordPressのプラグインです。ChatGPTをベースにしているので、文章の生成だけでなく、文章の要約・校正・翻訳など、ChatGPTができることはJetpack AI assistantにも可能です。
JetpackとはWordPress用のプラグインとして人気のツールキットです。Jetpack AI assistantはJetPackの拡張機能のひとつで、2023年6月にサービスを開始しました。
JetPack AI assistantの料金と主な機能は、以下の通りです。
料金 | 有料プラン:1ヶ月1,065円 ※無料プランもあり |
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プランごとの制限 | 無料プラン:20回までリクエスト可能 有料プラン:1か月あたり100件までリクエストが可能 |
できること | プロンプトを使ったコンテンツの生成 文章・表・リストの作成 生成した文書の雰囲気を修正 (フレンドリー・フォーマル・プロフェッショナル・ユーモラス)など 誤字・脱字・文法の誤りを訂正する校正機能 文章のタイトルや概要の生成など |
AI Engine
AI Engineは、WordPressにChatGPTの機能を導入するためのオープンソースのプラグインです。画像生成AIであるDALL-Eも利用できるため、テキストだけでなく、画像もあわせて生成できます。2022年12月に公開されました。フリーバージョン(無料プラン)とプロバージョン(有料プラン)があります。
AI Engineを使用するためには、OpenAIのアカウントとAPI Keysが必要になります。
またAI Engineそのものはフリーバージョンを利用していても、OpenAIの方で課金されるのでいくらか費用がかかります。気を付けてください。
AI Engine(プロバージョン)の料金と主な機能は、以下の通りです。
料金 | スターター:49ドル(年間) スタンダード:69ドル(年間) プロフェッショナル:99ドル(年間) スタンダード・ライフ:249ドル(期限なし) プロフェッショナル・ライフ:339ドル(期限なし) デベロッパー・ライフ:599ドル(期限なし) エージェンシー・ライフ:899ドル(期限なし) |
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プランごとの制限 | スターター:1サイト スタンダード: 5サイト プロフェッショナル:20サイト スタンダード・ライフ:5サイト プロフェッショナル・ライフ:20サイト デベロッパー・ライフ:500サイト エージェンシー・ライフ:2,500サイト |
できること | コンテンツの自動生成 テキストの生成画像の生成(DALL-Eと連携) 対話型チャットボットの追加 翻訳・校正 ブレーンストーミング 執筆速度向上の支援 AIの使用状況の追跡 データ分析SEO(検索エンジン最適化)への対応 など |
WordPressの記事制作で活用できるAIツール3選
ここでは記事を執筆する際に役に立つ、AIツールを3種類紹介します。これらはプラグインでないのでWordPressと連携して稼働する訳ではありませんが、外部ツールとしてWordPressに組み合わせて活用ができます。
AI Writer
料金 | 個人プラン:9,000円/月(税込) ライト:36,000円/月(税込) スタンダード:90,000円/月(税込) エキスパート:270,000円〜/月(税込) ※7日間の無料トライアルあり |
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特徴 | 構成作成や本文執筆も可能 キーワードの分析機能も利用できる |
機能の制限 | 個人プラン:1名、5記事まで ライト:3名、20記事まで スタンダード:10名、60記事まで エキスパート:カスタマイズ可能 |
日本語対応 | 可 |
公式サイト | AI Writer公式サイト |
AI Writerは、生成AIにより文章を作成すると同時にSERP(Googleなど検索エンジンが表示するウェブサイト)分析を実施します。執筆の効率アップとSEOを同時に可能にする、AIライティングツールです。
AIで文章を生成するだけではSEOに強い記事にはならないため、生成した文章にSEOを施すことが大切になります。AI Writerは、その際必要になる競合他社のウェブサイトの状況やキーワードを分析して、ユーザーに提供します。
もちろん、AIによって記事作成にかかる時間を半分以下に短縮するという効果も、忘れてはいけません。
ChatGPT
料金 | GPT3.5:無料 GPT4:20ドル/月 |
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特徴 | 質問を入力すると答えてくれる |
文字数制限 | GPT3.5:約2,000文字 GPT4:約4,000文字 |
日本語対応 | 可 |
公式サイト | ChatGPT公式サイト |
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が提供する生成AIです。チャットボット型の自動会話プログラムで、コンピュータと対話をしながら自然な文章を生成することが特徴です。
現在の最新バージョンはGPT4で有料ですが、ひとつ前のGPT3.5なら無料で利用可能です。現在普及している生成AIの中では、おそらく最も良く知られています。
ChatGPT本体が行えるのはテキスト処理のみですが、最新版のGPT4では、画像生成AIのDALL-Eと連携することで画像処理も行えるようになりました。
Notion AI
料金 | 10ドル/月 ※無料トライアルあり |
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特徴 | 「Notion」のツール上で文章を生成する 校正や文法チェックなども可能 |
文字数制限 | なし |
日本語対応 | 可 |
公式サイト | Notion AI公式サイト |
Notion AIは、「オールインワークスペース」と呼ばれる、万能ビジネスツール「Notion」のアシスタント機能として働く生成AIです。Notionのワークスペース上で動きます。
Notionは、文章生成はもちろん校正・要約といったテキスト処理をはじめ、翻訳・表の作成・アイデア出し・タスク管理・プログラムコードの生成など、マルチに活躍します。
特に業務メールの作成・会議のアジェンダや議事録の作成など、ビジネスでの利用に向いた生成AIです。豊富なテンプレートが用意されていて、複雑なプラグインも簡単に作成できます。
WordPressでAIを活用する際のよくある質問
WordPressを使う際にAIを活用する場合、よく聞かれる質問をまとめて紹介します。
WordPressで生成AIを使いたい場合はどうすればいい?
WordPressで生成AIを使いたい場合には、2種類の方法があります。
ひとつはJetpack AI AssistantやAI Engineのような、生成AIのプラグインをWordPressに導入する方法です。この方法だと、WordPressを操作しながら生成AIで文章を生成するといったように、記事の執筆とWordPressへの入稿を同時に進められます。
もうひとつは、ChatGPTやAI WriterやNotion AIといった外部の生成AIツールを使って記事を作成してコピーし、WordPressに貼り付けて入稿することです。
WordPressとChatGPTは連携できる?
WordPressとChatGPTは互いに連携することが可能です。
最もわかりやすいのは、AI EngineのようなChatGPT由来のプラグインをWordPressに導入する方法です。
あるいはChatGPT API(Application Programming Interface)を利用して、WordPressのプログラムコードの中にChatGPTを統合する、カスタム統合という手法も考えられます。
また、プログラミングの知識があるユーザーなら、ChatGPTが提供するコードをWordPressのページに埋め込む方法も可能です。コードを埋め込んだウェブページ内で、ChatGPTが利用できるようになります。
ただし、ChatGPT APIを利用する方法やコードを埋め込む方法を利用するためには、WordPressのプラグインの開発経験やプログラミング言語に関わる知識が必要です。セキュリティ上の配慮も忘れてはいけません。
したがって、プログラミングの知識や経験の無い一般のWordPressユーザーにとっては、WordPressにChatGPT由来のプラグインを導入する方法が、最も確実だと思われます。
WordPressで生成AIのプラグインを導入するデメリットは?
Jetpack AI assistantやAI Engineのようなプラグインを使用することにより、WordPressに便利な生成AIの機能を導入することが、可能になります。しかしプラグインの導入には同時にデメリットもあるので、要注意です。
複雑でたくさんの機能が含まれているプラグインを導入することや、機能が単純であっても多数のプラグインを同時に導入する場合、サイトの表示速度が遅くなって重くなることもしばしばです。
また、多数のプラグインを導入した場合、プラグイン同士の相性が悪くて挙動がおかしくなる場合もあります。
さらに、プラグインもWordPress本体と同様にバージョンアップされることがあり、導入している数が多いほど、対応も煩雑になります。セキュリティの面で問題が発生する可能性もあります。
したがって、生成AIに限らずWordPressへのプラグインの導入は、本当に必要なものに絞り込むことが大切です。
WordPressの生成AIプラグインは日本語に対応している?
WordPressの生成AIプラグインは、多数の製品が出回っています。しかしそのほとんどが外国で開発されたものなので、日本語表記に対応しているものは一部だけです。
大抵のプラグインは英語に対応しているので、英語に抵抗がないユーザーはそのまま使用しても、問題はないでしょう。しかし大多数のユーザーにとって、プラグインが日本語表記に対応している方が、使いやすいのは明らかです。
そのような場合、日本語に対応している外部のAIツールで作業して、生成された文章をコピー&ペーストする方法でWordPressに入稿した方が良いかもしれません。
細かいところまで内容を読み取ることのできない英語表記のプラグインを使うより、外部の生成AIツールを併用する方が、作業がはかどるのは間違いないでしょう。
ただし今回の記事で紹介したAIプラグインのJetPack AI assistantとAI Engineは、完璧ではないかもしれませんが日本語表記に対応しているので、実用上問題はありません。
日本語の文章の作成やプロンプトの読み取りなど、日本語のテキスト処理はどちらのプラグインも、問題なくこなしてくれます。
まとめ
執筆・入稿などのWordPressを使ったウェブページの制作作業にAIツールを組み合わせると、記事タイトルを考えたり、見出しを考えたり、文章を書いたり、HTML形式でコーディングするといった作業の効率がアップします。
WordPressに生成AIのプラグインを追加する方法と、外部のAIツールと作業を分担する方法がありますが、目的やご自分の使いやすさを基準に、使いやすい方を選べば大丈夫です。
上手にAIを活用して、WordPressを使った執筆作業や入稿作業の効率アップを図りましょう。
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